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差別ということについて(2)

悲しいことに、誰の心からも他者を差別するという気持ちがなくなることはありません。生まれた国が違う、文化が違う、話す言葉が違う、目や肌の色が違う、宗教が違う、などの理由でお互いがお互いを差別します。

僕自身、いま車いすに乗って生活しています。
三年前に重症の感染症に罹り、右足を切断しなければならなくなりました。当初は人前に出るのも恥ずかしく、街中に出て行くのも億劫でした。
右足がまるまる欠損していたら、大抵の人はギョッとします。いまは義足を着けて、松葉杖があれば何とか歩く(とまでは言えないかも知れませんが)こともできるようになったので、周囲の好奇の目というのは最初ほど感じなくなりました。

僕の場合はむしろ車イスに乗るようになってから世間の人たちの優しさに触れる機会が多くなりました。エレベーターに乗り込めば「開」のボタンを押していてくれるし、ちょっとでも移動に困っているような様子を見せれば、見ず知らずの、しかも若者が「なにかお手伝いしましょうか」と声をかけてくれることもあります。
僕が健常者だったら、障がい者にあんなに親切にできただろうか?と考えてしまいます。

ただ車イスはかなりの人が見慣れているので、健常者がなにか手伝ってくれるにしてもハードルが低いのかも知れません。これが身体障害に重度の知的障害が加わっているような場合は、ちょっと気後れしてしまうかも知れない。

差別は強い者から弱い者に発信される一方的な感覚ではあるけれど、障がい者だって障害を持っていることを理由に、すべてにおいて優先されていいということではありません。
自分は障害があるのだから優しくされて当然などという考え方は言語道断です。
車イスだから歩行者を蹴散らして道の真ん中を通っていいということではないし、社会的弱者という点で言えば、赤ん坊と一緒だからといって、何でも許されるというわけではないのと一緒です。ベビーバギーだってあまり他人に迷惑のかかるような押し方をしてはいけないだろうし、混雑している場所では折りたたむような配慮をすることも必要でしょう。

健常者も障がい者も社会的弱者もお互い譲り合う努力をしなければ差別的な行為ははなくならないし、正常な社会生活は営まれません。
いまの世の中は、残念ながら狭量な空気に支配されています。もっと社会を形成するすべての人が寛容になることが必要です。

結局は他人の身になって考えるということに尽きるのかも知れません。
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